LED電球工事
LED照明ってどれくらい使えるの?
長寿命で省エネルギーって聞くけど
フィラメントがなく電子の力で発光する。
今年は照明に大きな変化の起こる年になりそうです。その主役はやはりLED。フィラメントを燃やすのではなく、内部の半導体から出る電子が結びつき合い、その時に余ったエネルギーが光になり、発光します。「電球が切れる」ということはなく、約4万時間という長寿命です。青色LEDが発明されて、白い光が作れるようになり、家庭への実現化が進んだのです。一方で白熱灯は消費電力が多いという理由で2012年には製造中止の予定です。今後は蛍光灯とLEDが住宅照明の主流です。その特徴を整理してみます。1:長寿命
衝撃に強く長寿命ですので、20年は交換不要といわれています。高い天井のダウンライト、吹き抜け、入り組んだ位置の間接照明に最適です。
2:低コスト
次のメリットは安い電気代。屋外灯や足もと灯など、長く点灯する照明には最適です。本体の低価格化は進んでいますが、従来型より高いのが現状です。また計画により償却年数も変わります。
3:オンオフしやすい
素早く点滅しますから、まめにオンオフする照明に適しています。トイレ、納屋など。
4:害のない光
光に紫外線や熱を含みませんから、収納棚の工芸品や美術品、壁の絵画、写真を退色させることもありません。
5:光源は小さな粒
小粒状の光源で軽量。小型化が可能です。天井や柱など建材や家具の中に組み込めます。
人間側の「慣れ」と進化が歩みより中
LEDランプへの取替えは省エネにつながりますが、使える器具が限られるということがあります。これまでの電球には昼光色、昼白色、電球色の三つがあります。昼光色は朝のようなさわやかな光で、勉強部屋や書斎で多用されます。昼白色は日中の自然な光。電球色は白熱灯に近い温かい色で、リビングや寝室向け。LEDは調光や調色もしやすく、部屋ごとに色を分けなくても、ひとつで時間や用途に合わせて調節できる製品も登場しています。
いいことずくめのようなLEDとはいえ、まだまだ発展途上。人間の目にはまぶし過ぎたり、冷たく感じられることがあります。光の方向が単一なので、広がりにくく、こぼれた光が美しいシェードなどには、適さないことがあります。
明るさの基準はワットではなくルーメンに統一されましたが、まだメーカーごとの、明るさや色の違いがあります。イメージする光の雰囲気を、設計時にきちんと伝えてもらうことが大事です。